そうだ飲みに行こう

バーテンダーのお勉強に…気ままに飲んで気ままに書いて。

ソーテルヌ シャトー・ディケム

11/Oct/2018

〜〜〜最後までこれを読んだらシャトー・ディケムの見学ツアー(75€)に行った気になれます。先言っとく、長いよ。〜〜〜

 

ボルドー2日目はソーテルヌ。世界三大貴腐ワインの産地として有名!他の二つはドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼハンガリーのトカイワイン。覚えておこう_φ(・_・

そして貴腐ワインとは白ワイン用のぶどうがボトリティス・シネリアという菌(貴腐菌)に感染し、菌が顆粒から水分を奪い糖度が凝縮され、極めて甘口となったワインのこと。気候が菌の繁殖に影響を与えるため安定した生産が難しく、水分を奪われた顆粒から搾り取れる量も少ないので貴重なワインなんです。気になるお味はハチミツのように甘い!最初飲んだら衝撃を受けます( ´ ▽ ` )

前口上はこのくらいにして、ソーテルヌの中でも最高峰と言われるChâteau d'Yquem(シャトー・ディケム)のワイナリー見学へ行きます。予約必須でお値段も75€と最高峰感はMAX!!

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10:30スタートで丁度良い電車が無く、夜明け前に出発!

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最寄駅のPreignac駅に到着!ここから歩いて1時間くらい!長野県とフランスの田舎のおかげで徒歩3時間くらいは徒歩圏内だっ🚶‍♂️💨💨💨

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駅には野菜と家畜が。世界でも有名な場所なのにこの田舎感がたまらん!

駅前にある像。

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細かい字は読めなかったけど1914-1918とか1939-1945とかGLOIRE(栄光)とか書いてあるので戦没者慰霊碑かなぁ。びっくりして逃げる瞬間に見えるけど…

SAUTERNES(ソーテルヌ)に来たー!って感じがする(*゚∀゚*) シャトーもたくさんある!

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線路の横にぶどう畑🍇

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朝日に照らされるぶどう畑。きれい!ほんとにひたすらぶどう畑が続いてます。

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ぶどうをピッキングしてる人発見!あのツラさを俺は知っている( ;∀;) そーいやスペインで収穫した白ぶどうの木はこれより高かったな。お陰で屈伸運動が無かったのを覚えている。

やっとディケムの看板登場!ディケムの案内書いて無いなって思ってたら、こいつだけ専用の看板かっ!(笑)。

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そこからさらにとことこ歩いてようやくシャトーの入り口に到着!

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おや、レセプションが遙か遠くに見える(笑)。

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やっと着いたぜ!1時間前に来ちゃったけど中に入っちゃうぜ!!

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すごい所ってわかってたけどすごい所だわ(笑)!なんだ、このオシャレ空間は!?
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これ全部シャトー・ディケム(笑)!しかも各年代が並んでる!

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こういうのって必ず自分と同じ年のやつを探すよね。

レセプションのお姉さんに「来るのが早過ぎるわね(笑)。トイレ行く?あっちの建物よ。」って言われたので行ってみたら、

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何の部屋だよぉ〜(笑)⁉︎いちいちすごいわ!でもトイレは普通。

お時間になり見学スタート!あ、参加者俺1人だけなんだ…。まずは左手の建物から。

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中に入れてもらいます。

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一階がキッチンとかで二階が大事なお客さんが泊まる部屋だそうで。

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1人しかいないから質問とかしなきゃと思い、「あの井戸使えるんですか?」「使ってないです。古いんで(笑)。」「あ、なるほど!」就活で分かりきったバカな質問する学生状態…。

次は畑。周りより高い所にあります。菌の繁殖に良いのかな。そして広い!140人で作業するんだってさ。スペインで俺いた所、10人もいなかったんだけど(*´ω`*)

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ぶどうも見せてくれます。

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おっ、これが貴腐菌の付いたぶどう!この時期にしか見れない貴重なぶどう(*゚▽゚)ノ
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一つちょ〜だい!ってお願いして頂きます。甘い!腐ったぶどうって酸っぱいけどこいつは甘ぇ!∑(゚Д゚)

収穫したぶどうは奥に見える圧搾機に放り込みます。

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英語力不足で詳しくはわからなかったけどサンテミリオンのワイナリーとは違う圧搾らしい。今日は作業してないけど明日は収穫あるからここは忙しくなるのよーって言ってるのは分かりました。

熟成庫に行く前に写真で説明があります。↓はまだ貴腐菌が付いてないので収穫しない。

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↓は貴腐菌が付いたものだけを収穫。多分めんどいやつ。
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↓は完璧に貴腐菌が付いてるのでOK!!
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この辺りの地形と気候の説明。

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黄色の地域がソーテルヌ。太い川がガロンヌ川で北はボルドーに繋がってます。左下から細いシロン川という冷たい川が流れててそれがぶつかることで霧が発生しソーテルヌは貴腐菌に適した気候になっているとのこと。

このシャトーの地図。木を植えた年も書いてあります。まだ地図に記載されてないベビーの木もありました。
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次に発酵中のワイン樽を見学。今まさに発酵してますよ!といったアルコーリィな匂い!

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この瓶状のフタを外すとシュワシュワと発酵してる音が聞こえます!
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発酵させた後は下の熟成庫へ。

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の前に熟成庫に降りる階段!!オシャレ過ぎるよ!!!

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ウイスキーの熟成庫はカビ生えまくってて汚くてなんぼっ!みたいな感じだけどワインの熟成庫はきれい。ここで1年間熟成させるのでこいつらは昨年(2017年)のもの。今年(2018年)のものはまだ上で収穫・発酵中、一昨年(2016年)のものがお店に並んでる状態ですね。

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「ディケムのwebサイトはここの写真使ってるけど覚えてる?」って聞かれて「覚えてない」って言った瞬間に思い出したけど言わなかった(〃ω〃)

いよいよ、テイスティングルームへ!もうオシャレなのは言うまでもないから敢えてもう触れないでおこう!

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まずは辛口白のY “イグレック” (2016年)!

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香りが良い!少し甘みもあって間違いなくシーフードに合う!

そしてシャトー・ディケム(2015年)!
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こいつを待ってたぜ!この黄金色。深い香り。ただ甘さは思っていたほど強くない。貴腐ワインって高ければ高いほど甘いのかと思ったらそうでもなかった!5プットニョスのトカイワインの方が甘かったなぁ。あと2015年は出来が良かったそうで。怖くてAmazonで価格を調べてません。誰か調べて目ん玉飛び出してください。

バカだからまた分かりきった質問をして、「このワインに合う食べ物って何ですか?」「ブルーチーズとか甘いフルーツとかフランス人はフォアグラも食べるわね。あとタジン鍋とか…」えっ、まさかのタジン鍋(笑)。確かに少し野菜に甘みあるから合うけども(笑)!モロッコで死ぬほど食わされたタジン鍋が最高峰貴腐ワインと合うだなんて、美女と野獣もいいとこだ!これは面白い回答だった。

大満足のテイスティングも終わり解散。シャトーの周りを自由に見学してね!って言われたけど帰りの電車まで1時間切ってる!慌てて走って帰りましたとさ。おしまい。

 

 

【悲報】ぴょん吉、散る

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走ってたら上着のポケットから飛び出た。